結論を先に書きます。Week 27(2026 年 6 月 29 日〜7 月 3 日)は、米国株と日本株で温度がはっきり分かれた一週間でした。米国ではダウ工業株平均が史上最高値を更新し、S&P500 も高値圏で第 3 四半期に入りました。一方の日経平均は、7 月 1 日にいったん 7 万円台を回復したのに、翌 2 日には 1,742 円安 と大きく反落し、7 万円を挟んで上下に振れています。ドル円は 161 円台の円安が続きました。サウナで言えば、隣の熱気室(米国株)が温まりきる横で、こちらの部屋(日本株)は熱気と水風呂を往復しているような週です。
観察した事実を並べます。米国では 7 月 2 日、独立記念日の休場を前にダウが約 600 ドル高で史上最高値の 5 万 2,900 ドル台に乗せたと報じられました。同じ週に伝わった雇用統計の下振れ(就業者数の増加が事前予想を下回った)を受けて、追加利上げ観測が後退した、という読み筋です。ただし中身は一様ではありません。ナスダックは半導体・AI 関連株の下落に押されてわずかに下げ、最高値には届きませんでした。日本株はこの半導体・AI の不安定さをより強く受け、7 月 2 日に 2% 超下げています。同じ週の同じテーマが、指数によって熱にも水にもなりました。
今週の数字(2026 年 7 月 2 日時点)
数字は丸めています。正確な終値と最新値は、記事末の公開情報で各自ご確認ください。
温度差の週に、崩れやすいところ
温度差が出る週は、判断が急ぎ足になりがちです。過去の公開記録から繰り返し見えてくる崩れ方は、次の 3 つです。
- 破滅型:「米国は最高値、乗り遅れるな」で、生活防衛資金まで動員して高値圏に飛び込む
- 忖度型:上がる指数と下がる指数の、どちらに合わせるかを誰かに決めてもらいに行く
- 狼狽型:前日に戻した日経が翌日に反落しただけで、つみたて自体を止めてしまう
一日で 7 万円を回復し、翌日に 1,742 円下げる。この振れ幅を毎日見て操作すれば、たいてい高値づかみと狼狽売りが増えます。設定を触らなかった人のつみたては、上げた日も下げた日も、同じ一口を淡々と買っているだけです。手を止めておくほうが、結果的に多く積み上がる局面です。下げ相場で何もしないが効くのは、こういう乱高下の週でもあります。
三相で見ると
米国最高値に釣られて『乗り遅れるな』と生活防衛資金まで動員しない。つみたて設定はいじらず、淡々と一口。
評価益が膨らむ週こそ、増額の誘惑が来る。膨らんだ残高でなく、配当の入金記録のほうを見る。
日経が一日で戻して翌日下げる振れは、週末に『眺めるだけ』にとどめる。6 月末から 7 月頭の家計簿を締める時間。
来週の論点
- 米国の最高値が、雇用の弱さ(=利下げ期待)を燃料にしたものか、業績に裏打ちされたものか
- 半導体・AI 関連の調整が、日米どちらの指数にどこまで波及するか
- ドル円 161 円台の円安と、円換算した評価額の振れ
どれも個別判断になります。「米国が最高値 → 日本株も追随」と機械的に続く週ばかりではないので、結論は急ぎません。2026 年 7 月時点の数字を、観察記録として置いておきます。
参考(公開情報)
- 日経平均プロフィル ヒストリカルデータ
- S&P 500(FRED, セントルイス連銀)
- Federal Reserve H.15 Selected Interest Rates(米金利)
- 日本銀行 外国為替市況(日次)
本記事は情報提供であって、特定の金融商品の購入・契約を勧めるものではありません。指標は 2026 年 7 月 2 日時点の公開情報に基づき、丸めた数値です。
同じ週でも、部屋が違えば温度は違います。隣の熱気に驚いて水風呂へ飛び込むか、自分の数を数えて淡々と出るかで、ととのい方が変わります。来週も、急がず数字を置きにいきます。